就活が終わった後こそ、本当の大学生活

この10年間「J-CAD」という就活生の選抜コミュニティを運営してきました。その活動を通じて、多くの面白い学生と出会い、対話をしてきました。面白い学生に共通するのは、大学時代に何かに熱中しているという点です。(例えば部活であったり、留学であったり) そういう学生は充実した学生生活を送っていますが、そんな学生に対しても伝えたいのは、「就職活動が終わった後の時間こそ、大学生活を充実させる本当に大切な時間だ」ということです。

例えば、部活に取り組んでいる学生の場合、4年生まで全力で部活を続ければいいと思います。多くの場合、引退するのは11月頃でしょう。

体育会理系学生の場合は、(大多数は修士に進学するので)M1の夏頃から就活を始めて、翌年の3月頃に就活を終えることになるので、残された学生生活は実質1年になります。この最後の1年が、自由な時間が増え本当の意味で大学生活を楽しめる貴重な時間となります。

体育会文系学生の場合は、(大多数は学部卒で就職するので)部活引退後~卒業までの約4カ月間が、この自由な時間となります。

いろいろなことに挑戦すればいいと思います。研究等勉強に思い切り打ち込むことも、もちろん大切です。それ以外にも、自分が興味や関心を持ったこと、これまでの大学生活で培ってきた関心をさらに深めること、あるいは、まったく新しいことに挑戦することもいいでしょう。

非体育会文系の学生の場合、例えば留学を経験し、帰国後に3年生の3月に就職活動を終えたとすると、卒業までの最後の1年間が、まさに「黄金の大学生活」になります。

この時期には、とにかく積極的に行動してほしいと思います。

海外に行ってみるのもいいでしょう。もっとも、すでに留学を経験しているのであれば、あえて海外に行く必要はないかもしれません。

それなら、日本全国のさまざまな地域を訪ねてみる。いろいろな人と会って話をしてみる。これまで行ったことのない場所にふらっと出かけてみる。

見てみる、触ってみる、食べてみる。

五感をフルに使って、さまざまな経験を重ね、自分の興味や関心を思い切り広げてほしいと思います。

では、部活動をしていない学生や、留学を経験していない学生はどうでしょうか。

理系の場合、比較的早い段階で就職活動を終えれば、その後にまとまった時間を確保できるでしょう。

その時間を使って、研究をベースにしながら、さまざまなことに取り組めばいいと思います。

長期インターンに参加してみるのもいいでしょう。いろいろなアルバイトを経験することも、自分の視野を広げるきっかけになります。

1年生から3年生までは、サークル活動やアルバイトなど、さまざまなことをしてきたと思います。しかし、就職活動を終えた後の時間は、これまで以上に自由に使える貴重な時間になります。

興味や関心の対象は、広く浅くであっても、狭く深くでも構いません。

大切なのは、自分が本当に興味を持っていることに、積極的に挑戦することです。

文系で留学をしない学生の場合は、大学生活の最初の3年間は、きっとあっという間に過ぎていくことでしょう。

その間、サークル活動やアルバイト、旅行など、いろいろな経験をしてきたと思います。

そして、就職活動を終えた後には、学生として最後の自由な(白紙に絵を描ける)1年間が待っています。

この1年間も、思い切り楽しめばいいのです。

旅行に行くのもいい。アルバイトをするのもいい。新しいことを始めるのもいい。とにかく、自分の好きなこと、興味のあることに、時間を惜しまず取り組んでほしいと思います。

社会人になると、これほど自由に時間を使える機会は、おそらくありません。

だからこそ、大学生活の最後の時間を大切にしてほしい。

学生時代に自分の意志で行動し、さまざまな経験を積み重ねたことは、必ず将来人生のどこかで生きてくるはずです。

そう信じています。