ただでは転ばない

満点の星空を星がキレイに見える所で地面に寝転がって見たいなと思い、富士山ふもとの朝霧高原にあるただっ広いキャンプ場に8月半ばに日帰りで行ってきました。

星空を見るためには、夜晴れた雲がない日というだけではダメで、その時間に月が出ていない日でなくてはなりません。19:30~21:30のちょうどいい時間に月が出ていないのは、最近だと8月6日~8月17日でした。最近は台風の影響もあり、ずっと天気が悪く、日本気象協会の予報だと8月17日のみ星空指数が100となっていました。これは行くしかない、とやや曇りがちの中、車で朝霧高原に向かいました。

現地に到着してタープを張り終え焚き火台で火起こしをしていたところ、空には怪しい雨雲が。 (11:30頃)天気予報の雨雲レーダーを見ると、ちょうど朝霧高原の辺りだけ雨雲が発生しており、15分後から30分間くらいだけ降雨の予報となっていました。

(まだ雨が降っていないときの様子)

いやな予感がしたので、念のため雨が本格的に降ってきてもいいように、タープの下に入らないものは全て車のトランクに一旦しまいました。すると予報どおり雨が降り始め、そのうち結構強い雨になりました。さすが最近の天気予報の精度は高いと関心するとともに、まあ30分もすれば雨は上がるので、濡れたタープもすぐに乾くだろうとたかをくくっていました。

ところが一向に雨が上がりません。(13時頃)そこで雨雲レーダーを再度確認すると、あと1時間後に雨は上がりますとなっています。まあ山の天気はよく変わるのでしゃあないな、でも14時頃に上がれば問題ないと思っていました。そんな中、雨脚はどんどん強くなって豪雨状態になっていきます。幸い風は強くなかったので、タープの中に雨が吹き込むことはなかったのですが、足元が水たまり状態になってきました。その後も雨雲レーダーを見るたびに、雨が上がる時間は延びていきます。(17時頃)

その時の豪雨の動画がこちら

こんな状況で本当に夜になると晴れて星が見えるのかなと心配になり、念のため星空指数を確認すると、当日の予報はまだ変わらず星空指数は100のままです。予報上は滅多にない好条件の日だったので天気予報を信じて雨の止むのを待つか、このまま雨が夜まで止まなかった場合の撤収作業の困難さを踏まえて真っ暗になる前に撤収作業に入るか。思案六法しましたが、最終的に撤収の決断をしました。(経験上楽観的な予想は大体外れるので)(18時頃)

タープの下にある物の撤収作業は、車をバックしてトランクを近づけておけば雨に濡れずにできるので問題ないのですが、最後のタープの撤収だけはどうしようもなく、間違いなくずぶ濡れになります。(雨が降るとは思わず、カッパを持っていきませんでした。)

雨が上がるのを待っているとどんどん暗くなっていくので、ずぶ濡れになる覚悟でタープの撤収作業に入ろうと思ったところで奇跡的に雨が止みました。但し、地面はびしょ濡れのままなので、タープをきちんとたたむことは困難です。そこでとりあえず濡れたままのタープを丸めてドライバック(防水仕様のでかいズタ袋)に放り込んで撤収完了です。このドライバッグはキャンプをしているとそのうち雨に出くわすかもしれないと思い、そういう場合に備えてAmazonで購入しておいたものです。結果、帰ってからタープを干す作業は必要でしたが大した手間ではなかったので、通常のキャンプに行ったときと手間的には大差なく撤収することができました。

以上が想定外の豪雨の中でのデイキャンプの顛末です。当初の星を見るという目的は全く達成できず、そういう意味では大失敗でしたが、いろいろな学びがありました。

例えば、今回初めて雨の中でキャンプをしましたが、タープをしっかり張っていれば中の作業に支障はなく、逆に雨で涼しいので真夏であっても意外と快適でした。【やってみて初めて分かることがある】

また、いつ使うか分からない(無駄になるかもしれない)ドライバッグを買っておいて大変助かりました。【将来のリスクに準備しておくことは大事】

また、天気予報をむやみに信じるのではなく、早めに撤収作業に着手して結果的には大過なく終わることができました。【楽観的判断は危険】

この日は星空を見れなかったことは残念でしたが、いろいろと学びのあるいい経験をしたと納得して帰宅の途につきました。当初目的の地面に寝っ転がって星を見ることはできませんでしたが、「転んでもただでは起きない」ということは実践できたかなと思います。(笑)

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