LIFE STAGE 理論のその後

「人生100年時代」という世の流れに反する、人生112年時代を提唱する「LIFE STAGE 理論」を閃いたのが2009年、50歳の時でした。これは、28年毎に人生のステージが変り、28年の中は7年毎に1期~4期に分かれているという考え方です。

LIFE STAGE 理論

LIFE STAGE 理論のキッカケ

人生100年時代が世の中で提唱され始めたのは、2016年にリンダ・グラットンの著書「LIFE SIFT 100年時代の人生戦略」がベストセラーになったことがキッカケだと思います。

タイミング的には「LIFE STAGE 理論」の方が先なので、もともと「LIFE SHIFT」に対抗しようと作ったものではありません。50歳の時に「これから先の人生、何歳まで生きるかは分からないが、これからやることの何か指針となるものがあったらいいな」という思いで作ったのが「LIFE STAGE 理論」です。

当時、1st Stage (0~28歳)、2nd Stage (28~56歳)については、それまでの経験から、こんな感じかなと思っていましたが、さすがに3rd Stage (56~84歳)、4th Stage (84~112歳)については、未経験のゾーンなので、この理論が本当に当てはまるかどうかは半信半疑でした。

その後、2015年末、57歳の時にJTを退職したので、「LIFE STAGE 理論」で定義する3rd Stageに、56歳ではなく1年遅れの57歳で突入したことになります。

2022年末で、JT退職後丸7年経ち、3rd Stageの第1期が終了したことになります。振り返ってみると、確かにこの7年で3rd Stageの過ごし方がだんだん見えきて、ほぼ確立したかなと思うとともに、今年から第2期に突入したので、やることが第1期から変化するに違いないと予感しています。

こういう理論は自分に都合良く作りますので、各ステージの第1期は、そのステージでやることの助走段階と定義して、本格的に動き回るのは第2期からとしています。

実際私の場合2nd Stageの第1期 (28~35歳)では、海外→本社→工場現場と部署を異動しながら、それぞれの場所での実践を通じて、「仕事をおもしろくするコツ」=「自分で考えたことを、自分でやって、成果を出す」ためには、こうやればいいんだという目処が付きました。振り返ってみると、第1期は第2期以降にいろいろな部署で全速で走り回るための助走段階だったと言えます。

そのため、JTを辞めてから、いろいろと手探りで流れに乗りながら走って(歩いて?)きましたが、「第1期は助走段階なので3rd Stageで何をやっていくのか見えなくて当たり前、心配する必要はない」と思うことができました。(根拠のない自信です、笑)

私の場合、3rd Stageの第1期は、結果的に就活生の選抜コミュニティ「J-CAD」の運営が活動のメインとなりましたので、21歳~24歳の大学生との付き合いが多くなりました。

これは「LIFE STAGE 理論」で定義した3rd Stage 第1期でやること=「28歳~21歳にアドバイスする」に、結果的に当てはまることになりました。

3rd Stageの第2期は「LIFE STAGE 理論」では「21歳~14歳に向き合う」としています。理論には法則性があると考えていますので、正確には次のようになります。

63歳の時、21歳に向き合う

64歳の時、20歳に向き合う

65歳の時、19歳に向き合う

66歳の時、18歳に向き合う

67歳の時、17歳に向き合う

68歳の時、16歳に向き合う

69歳の時、15歳に向き合う

70歳の時、14歳に向き合う

この理論を作った当時、(自分で作っていながら)さすがに70歳の時に14歳=中学2年生と対話をするって不可能ではと思っていましたが、その後たまたま視たNHK Eテレの「SWITCHインタビュー」(2019年2月2日放送)で、まさに70歳の人が14歳と対話をしているのを目撃しました。しかも対話の内容が深くて、不可能ではないんだと勇気をもらいました。

ちなみに、その時の70歳はコピーライターの糸井重里さん、14歳は女優の芦田愛菜さんです。二人とも普通の人ではないですが、70歳と14歳の対話が不可能ではないと分かったのは大きな収穫でした。

二人の会話には、例えば次のような会話がありました。

糸井「列車で並んで座ってる年寄夫婦って会話がないんですよ。どうしてああなるんだろうって思ってたら、自分がなってた。歳とったらまったく同じになってた。」

芦田「なんでそうなるのかなあ?」

糸井「無言でいられる相手として最高なんです。」

結構深い話ですね。こんな話を14歳にできる糸井さんは凄いなと思いました。

私も14歳までたどりつける自信はもちろんありませんが、今年はまだ65歳なので19歳=大学1年生なら何とかなるのではと予感してます。もしそれが実現すれば、来年2024年に18歳と対話するシーンも見えてくるような気がします。さあこれから先どこまでたどり着けるのか。この結果は7年後の2030年1月にご報告できたらいいなと思います。(覚えているかどうかは不安ですが、笑)

追記

シュタイナー教育の提唱者として有名な哲学者ルドルフ・シュタイナー(1861年~1925年)の提唱している「人生の7年周期説」というのがあることを最近知りました。LIFE STAGE 理論と内容はまったく違い、また当時の寿命をベースにしているので63歳までしかありませんが、この7年周期説を知ったときに、7年毎に節目があるというのは意外と当たっているのではと思いました。

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