「焚き火BAR」の企み

この2カ月デイキャンプにはまってます。正確には日帰りの焚き火の研究です。

キッカケは別荘のサブスクの「SANU 2nd Home」という2021年11月に始まったサービスです。元々いいなと思っていたのですが、2022年7月10日の日経新聞の特集に取り上げられたので、試しにウエイティングリストに登録してみました。なんとその時点でウェイティング順番が3000番代でした。(笑)これは当分順番が回ってこないなと思い、他の方法で代替手段はないのかと研究?を開始しました。

まずなぜSANUが魅力的だったかというと

・焚き火台が各棟に設置されていて焚き火が手軽にできる

・山中湖、河口湖等の自然豊かな場所にある

・55,000円/月払えば、平日なら一滞在(最大4連泊)3,300円で利用できる

・WiFiも完備されているので、リモートワーク場所としても使える

というようなところですが、特に刺さったのが焚き火ができるという点でした。

泊まって焚き火ができるところとなると、キャンプ場以外だとグランピング施設等に限られてきて意外とありません。そこでグランピング施設で適当なところはないかと探してみましたが、焚き火を楽しむのがメインだとこれはいいという場所が見つかりませんでした。キャンプに行くともちろん焚き火はできるのですが、テント泊だと心地よく寝られる季節は限られています。こう考えてきて閃いたのが、SANUに泊まって得られる心地よさは、キャンプ場に行き日帰りで焚き火をすれば味わえるのではという仮説です。

別荘感覚で気軽に使うとなると、自宅から車で1時間以内で行けるキャンプ場である必要があります。車で40分くらいで行ける場所で、かつ焚き火台等の道具をフルレンタルできるキャンプ場を1箇所見つけたので、まずやってみようと今年9月12日の午後 (くそ暑い日でしたが) 行ってきました。その日は手ぶらで行ったのでタープ等の太陽を遮るものは何もなく、炎天下の中の焚き火でしたが、それでも久しぶりにやった焚き火はやっぱりいいなと思いました。これは良さそうだと当たりがついたので、本格的に日帰り焚き火を快適にする方法の研究に取り掛かりました。

まずは必要な道具を揃えようと、Youtube等を参考に自分の使い方に最適な道具を一つづつ買い揃えていきました。(焚き火台だけは20年前に購入したスノーピークの焚き火台がそのまま使えました。さすがスノーピーク、頑丈です。)

・TC素材タープ+ポール

・鍛造ペグ+マルチコンテナ

・炭床+焚き火台ベースプレート+ウインドスクリーン

・火吹き棒+焚き火トング+火消し壺+耐熱グローブ

・ローチェア

・フィールドラック+天板

・6mm厚黒皮鉄板+焼アミハーフ+グリルプレートハーフ

・直火式エスプレッソメーカー+ミルクフォーマー

・クーラーボックス+保冷剤

・LEDヘッドライト

・コット

・トランクカーゴ

・キャリーカート+ツーリングネット

・グランドシート

以上、一点づつ調べて自分がいいと思ったこだわりの品を選んでいきました。選ぶのには時間がかかりましたが、手間がかかっている分使っているときの満足感が高くなります。(嗜好品の世界に近いなと思いました。)

タープを購入してある程度準備が整い、キャンプ場デビューしたのが10月4日のことでした。以降10/21、10/31、11/7、11/14の計5回日帰りでキャンプ(焚き火)に行きました。はまった理由の一つに毎回課題が見つかり、次回それをクリアする工夫をしてうまくいくと面白いということがあります。自分で課題を設定して、解決策を考え出し、それをやってみた結果うまくいくと面白いと感じる。これって仕事で面白いと感じるメカニズムと同じですね。(笑)

最初はタープ等の場所決め~各道具の設置完了まで、うんうん悩みながらやったので3時間くらいかかりましたが、だんだん型?ができてきたので、直近では1時間くらいで設置完了できるようになりました。

やってみて分かったことがいろいろとあります。例えば最初は焚き火で料理をして、そのまま焚き火を楽しもうとしましたが、焚き火の炎は安定せず、またすすが出ることから料理には適していません。今はまず炭火を熾して料理を作り、その後に焚き火に切り替えて純粋に焚き火だけを楽しむという方法を取っています。

他にも、暗くなった後の片付けを簡単に終えるのが大事で、そのためにタープ等の日中に使うものは夕方に片付けてしまい、焚き火をやるときには必要最小限の道具だけ残してやるようにするといいということが分かりました。

細かなところでいうと、例えば箸を置く場所がないと結構困ると分かり、さっそく箸置きを買いました。こういう小物は100円ショップのダイソーで探すと大体見つかります。大物はキャンプ道具を揃えましたが、小物はほぼダイソー(100円)でいいモノが見つかりました。最近はダイソーを探険するのが楽しくなりました。(笑)

この活動を通じて何となく感じているのは、メタバースの先は、焚き火のような昔からあるアナログが最高の贅沢になるのではという仮説です。これからさらに焚き火実験を続けていくと、これからの世の中に大事なことのヒントがいろいろと見えてくるような気がします。

近い将来、都心に「焚き火BAR」を開店すると面白いなと考えています。焚き火にいい季節で、今の仕事が暇になるのが11月なので、来年11月には「焚き火BAR」を開店することをつらつら考えつつ、今後もいろいろな実験を続けていこうと思います。(笑)

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