本質を語る言葉

私はコピーライターの糸井重里さんの言葉が好きで、気に入ったものを見つけるとメモしています。糸井さんは短い言葉の中に本質を表現されていて、「凄い!」と感動することがよくあります。今回は、私が感動した言葉の一部を紹介します。

(【分類】は私の個人的視点です。➡は私の感じたことです。)

【発想のヒント】

『「あたらしいもの」は、「すでにあるもの」のなかに、

ひっそりと隠れている。

ぼくらは、「おもしろいもの」が、

こんなにいっぱいあるのに、いつもすっかり忘れている。』

➡「すでにある」けど気がつかないこと多いですね。

 

『ほんのちょっとした「ちがい」しかなくても、

その「ちがい」が見逃されていたら、

「もっとよくなる」ことは無理でしょう。

違和感というものが発見されるところから、

新しいいいものや、いいことが始まるんですよね。』

➡違和感って、名前の通り感じること。頭で考えていても分からないですよね。

 

『最先端は、最先端でいいのだけれど、

なにか「自然な記憶」につながっていないとよろこべないんだ。

ほんとうにみんなに大事にされているものの姿は、

未来的どころか現代的ですらないんだ。

「郷愁」は、価値なんだよ。』

➡答えは過去に既にあるはず。私が新しい企みを考えるときに意識していることです。

 

【行動の後押しとなる言葉】

『「いつか」と言って先に延ばしていることは、

「いつか」と言ったそのときにするべきかもしれない。』

➡「今度飲みにいきましょう」と言って、それが実現することはほとんどありません。そう言ったときに、その場で飲み会の日程を決めてしまわなくては実現しません。

 

『「混んでるみたい」と言ってやめるのが、おじさん。

「混んでるみたい」と言いつつ、向かうのが若者。』

➡年をとっても、気持ちだけは若者でありたいですね。

 

『「あ、いいこと考えた!」と、

このひと言から、なにもかも、

すべてがスタートするんだと思います。

おーい、みんな、ナイスなつっこみもいいけれど、

「恥を忍んで声を出す」というサーブが先だよぉぉぉぉぉぉ。』

➡同じようなことを結構やります。私の場合は「あ、今閃いた!」ですが。(笑)

 

出典「羊どろぼう」

 

【これからやりたいことのヒント】

『たがいに、持っているものを出し合って、

つまみ食いし合って、少しだけ自分に変化が起こっている。

そんな場がつくれたらいいなと思うんです。』

➡これからこんな場作りが今まで以上に大事になってくる気がします。

出典「小さいことばを歌う場所」

 

『燃える火は、見ていると退屈しない。

そこにいるみんなが押し黙っていたとしても、

「火って、いいね」と言っているのと同じだ。

だから、みんなが黙っていても、会話がある。』

➡黙っていても会話がある。そんな場を作っていきたいなあと考えています。

出典「思い出したら、思い出になった」

 

【リーダーの要諦】

『リーダーは、じぶんのことは棚に上げている。

そうでないと無理、そして、それができるのがリーダー。』

➡棚に上げていいんだ、むしろ上げた方がいいんだと気がつくまで、かなりの年数が必要でした。

出典「ぼくの好きなコロッケ。」

 

『すなおに、すぐに、すっとやる。』

➡最後の「すっと」が肩に力が入っていなくていいなあと思いました。

出典「みっつめのボールのようなことば。」

 

【これからの社会】

『筋肉系の工業化社会→神経系の情報化社会ときて、そのあとにはどんな社会がくるのかということも、なかなか興味深いことです。ぼくは、それは「魂(スピリット)の社会」なのではないか、と一見オカルトに聞こえますが、思っています。

感動とか、センスとかいうものがどんどん価値をあげていくのだとしたら、それは「魂の満足」を求める社会でしょう。

「食物を持つ・生きられる満足」を得ようとする農業社会の時代が、「ものを持つ・力を持つ満足」の工業化社会の時代に移行し、「ことを持つ・知恵を持つ満足」の情報化社会がきたのですから、次は、持つことから自由になって「魂を満足させることを求める」社会がくるのではないかと考えても、そんなに不思議はないとも思うのですが。』

➡私は、幸せかどうかを決める尺度は「モノの豊かさ」→「情報の豊かさ」と来て、これからは「心の豊かさ」になると考えています。「心の豊かさ」に必要なものって何かなあと考えたときに、私は「対話」だと思っています。人との対話はもちろん大事ですが、それを実りあるものにするためには、まず自分との対話が大事なのではと考えています。

 

【これからますます必要となる場】

『気の合うともだちとのおしゃべりなどは、それが遊びとして自然にできていたりします。当面はただのヒントにしか過ぎないことを出し合う場だったり、企画が完成しない段階で「もう少しでわかるんだけど、何だか、まだ、かたちにならないんだよなあ!」みたいなときに、仲のいい理解者が近くにいたら、急に光が見えてくるなんてこともあります。ともだちどうしのおしゃべりというのは、宝の持ち腐れをなくすための最高の「現場」です。』

➡まさに、こういう場をZoom上に作れないかと今実験を繰り返しています。(笑)

 

出典「インターネット的」

 

以上、糸井重里さんの本からの抜粋でしたが、糸井さんのキャッチコピーで、私が一番好きなのは次のコピーです。

「僕の君は世界一」

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