鈴木康広 始まりの庭
先日、箱根にある彫刻の森美術館で開催中の「鈴木康広 始まりの庭」( 2018年2月25日まで)を観てきました。良かったですね。意外な視点により、なるほどと思わせる作品がたくさん出展されており、発想刺激をたくさんいただきました。
中でも面白いと思ったのは、「上下の彫刻」です。これは漢字の「上」という文字を下から眺めると、漢字の「下」という文字に見えるという、意外と気がついていない当たり前を認識させてくれる作品です。もう一つが「現在/過去」というゴム印です。これは頭に「現在」と書いてあるゴム印を押印すると、紙に実際に押される文字は「過去」になっています。単なる捺印作業で時間の経過を感じさせてくれる、思わずなるほどと唸りたくなる作品でした。
その他の作品もどれも面白い発想、視点から作られていて、当たり前だけど誰も気がついていないことに光を当てて作品化してあるのが凄いと思いました。また、ミュージアムショップで購入した「鈴木康広 近所の地球」を家に帰ってから読んでみると、各作品の理解が深まりさらに楽しめました。今回観た作品の発想方法は「おもしろがる力」を鍛える参考になると思います。