Well-beingのヒント

最近「Well-being」という言葉がよく使われます。日本語に翻訳する場合「幸福」となることが多いですが、ロングマン現代英英辞典だと「a feeling of being comfortable, healthy, and happy」となっています。私の感覚的には「Well-being」とは「心地よさが日常的に続く状態」かなと思っています。ではどうやったら「Well-being」になるのだろうか、これが本日のお題です。

まず思いつくのは、「健康で、贅沢をしなければ生活には困らない程度の収入がある」ことですが、私はそれに加えて「心地いいWORK」と「心地いいLIFE」があることが必要だと考えています。

「心地いいWORK」に必要な条件って何だろうと考えて思いついたのが、

・常に何か自分で閃いたことを仕掛けている

ということです。やりたいことを日常的にいろいろと思いついて(閃いて)、それを次から次へと実行フェーズに移行していけている状態が「心地いいWORK」に当てはまるのだと思います。

では、「心地いいLIFE」に必要な条件って何だろうと考えて思いついたのが、

・誰かのためになることをして感謝されている

ということです。感謝されると、次また会おうとなりますので、繋がりが広がっていきます。「Give & Take」ではなくて「Give & Network」という感じです。Giveをする対象がいろいろな人に広がっていくと、ネットワークがどんどん広がっていって、結果「心地いいLIFE」に当てはまる状態になっていくと思います。

上記2つに共通するのは「心地いい」というワードですが、今はまだない「心地よさ」って何だろうと考えてみました。(正月はこんな未来のことや、夢を考えるのにいいタイミングですね。)

私は、未来について考えるときは、過去を振り返ると未来のヒントがあるに違いないという仮説のもと、過去の振り返りをよくやってみます。

そこでこの20年間に新しく生まれたモノ・コトを振り返ってみて、私個人の生活にインパクトのあったモノ・コトは何かと考えてみました。

まず便利を実現したモノ・コトを重要度で★をつけてみると次のようになります。

★★★

・iPhone→常時使用

・LINE→毎日使用

・Zoom→毎週使用

・Amazon→毎月使用

★★

・Google Map

・天気アプリ(Yahoo天気)

・Suica

・電子マネー(iD、PayPay)

・食べログ

・価格.com

★★のカテゴリーの全てとLINEは主にiPhoneで使っているので、まとめるとiPhone、Amazonが生活を便利にし、Zoomが仕事を便利にしたとも言えます。

では、心地よさを実現したモノ・コトを同様に重要度で★をつけてみると次のようになります。

★★

・Apple製品(iMac、MacBook、iPad)→デザインだけでなくConcept等Totalとして美しい

・NETFLIX→圧倒的HighQuality エンタメ

・蔦屋書店(代官山T-SITE湘南T-SITE)→体験価値あり

・スターバックス→体験価値あり

・BALMUDA製品→体験価値あり、開発ストーリーが美しい

振り返ってみると、心地よさに寄与しているモノ/コトは意外と少ないなということが分かります。今までは不便の解消がビジネスの中心となっていたので、心地よさ系のモノ・コトが少なかったのかもしれませんが、現在不便なことはほとんどなくなったので、これからは心地よさの追求がビジネスのターゲットになっていくと思います。

過去の事例に習うと、心地よさをターゲットとすると、次のようなキーワードが浮かび上がってきます。

・圧倒的HighQuality エンタメ→NETFLIX

・Totalとしての美しさ→Apple

・体験価値あり→蔦屋書店、スターバックス、BALMUDA

それぞれ矢印の後の企業のモノ・コトをWatchingしていると、いろいろなヒントがあります。自分がいいなと思ったモノ・コトを自分で使ってみるor試してみるといいですね。(昨年11月にOpenした青山のBALMUDAの旗艦店では、2FでThe Toasterで焼いたパンの試食とかThe Brewで淹れたコーヒーの試飲ができます。)

また上記に挙げた以外に心地よさに通じるキーワードは何かないかと考えてみたところ、次のキーワードを閃きました。

「思い出に繋がる」

このキーワードに繋がるモノ・コトとして思いつくのは

・Spotify→思い出にリンクした曲がかかって、思い出を想起する

Omoidori→昔の写真をデジタル化するときに、思い出を想起する

「思い出」は心地よさに繋がる強力なアイテムでありながら、ビジネスとしてはまだほとんど未開発のエリアです。そのため、思い出に繋がるモノ・コトが、今後ビジネスのターゲットになっていくような気がします。GoogleやAppleが、過去に保存した写真から自動的にいい写真をPickupしてアルバムを作る機能を付加していますが、魅力は今一歩で、私はまだ利用していません。まだまだ開発の余地の大きいエリアだと思います。

関連するアプローチとして、既にあるモノ・コトに思い出要素を付加する新しい切り口もあると思います。

例えば、蔦屋書店のゾーニングをジャンル毎ではなく、出版年毎にしてしまうと、各年代のエリアにいくだけで、その時代の思い出を想起し、心地いい空間になる気がします。

将来どんなサービスが出てくるかは分かりませんが、思い出を記録しておくことが振り返るためには必要となります。毎日の行動記録を日記につけておくといいですが、それが面倒な場合でも、取り敢えず写真を取っておく(記録しておく)ことは重要になります。

また、読んだ本も思い出に繋がります。本を買うときは、紙ではなくKindleで購入するようにすると、いつ買った本かも分かるので思い出を想起しやすくなります。(ということで、本はこれからはKindleで買うようにしようと思いました。笑)

また、同じような観点で、Amazonの購買履歴もうまく編集するとその時々の思い出を想起するようになると思います。

以上のように考えてくると、思い出に繋がるのは「日記」「写真」「本」「音楽」「購買記録」となりますが、これらは全てiPadで持ち運べるものだと閃きました。

となると、iPadの活用方法を極めていくと心地よさをもっと味わえるようになるのでは?、と年明けに考え、1月1日に早速携帯用の「iPad mini 6」を注文しました。(納期5週間待ちのため、はたしてこの考えは正しかったのかどうか未だ検証できていませんが、笑)

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