運気を磨く
良い運を引き寄せる方法、あるといいですね。巷には良い運を引き寄せる方法について書かれた本はたくさん出ていると思いますが、何となく胡散臭そうで、私は読んだことはありませんでした。そんな中、たまたま田坂広志さんが最近書かれた「運気を磨く」を読んだところ、予想に反して、書いてある方法のうちいくつかは私の経験上からも確かに良い運を引き寄せる効果がありそうだと納得できる方法でした。また。私が気がついていなかったその他の方法についても、言われてみればそうだよなと腹落ちする方法が書いてあり、何故それが必要かというメカニズムについても詳しく解説してあります。
詳しいメカニズムについては、本を読んでいただくとして、本日は、その本に書いてある、良い運を引き寄せる方法だけ抜粋してみます。
①自然に身を浸す=独り、静かに、自然に正対し、身を委ねる(ここで向き合う自然は、近くの公園の緑や、日々接する何気ない路傍の木々や草花であっても良い)
・その時に、静かに、ゆっくりと、新鮮な空気を吸い込み、深く吐き切る
②ネガティブな日常言葉を使わない
③次の三つのポジティブな日常言葉を使う
・感嘆の言葉:相手の良いところ、素晴らしいところを感じたら、ただ、無条件に、本気で、心の底から褒める
・感謝の言葉:人生の様々な出来事に対して、心から「有り難い」と語る
例えば、タクシーを飛ばして駅に向かい、発車間際の列車に間に合ったときには、「有り難い! 間に合った」と、心の中で言葉にして語る
・感動の言葉:素晴らしい自然などに触れたときに、その感動を表現する言葉を発する
例えば、感動したときに「爽やかな風だ!」「最高の夕焼けだ!」と、ためらわずに言葉にして語る
④反目する人一人一人と、心の中で和解する
生活や仕事の人間関係において、摩擦や葛藤、反目や衝突がある人を思い浮かべ、なぜ、その人に対して、「どこか気持ちが引っかかる」「何か嫌な気分が残っている」「思い出すと不愉快になる」といった感情を抱いているのかを、深く、静かに見つめる。その上で、その相手に対して、心の中で「〇〇さん、有難うございます」と語りかける。さらに、そのつぶやきを何度か繰り返す
⑤自分の人生には多くの「成功体験」があることに、気がつく
自分の人生を振り返り、小さな成功であってもいいので、成功した様々な場面を思い起こすことにより、ささやかな成功体験の棚卸しを丹念に行っていく。例えば、子供の頃、親や先生に褒められて嬉しかった体験
⑥自分が幸運に導かれた体験を思い起こし、自分が「運の強い人間」であることに、気がつく
例えば、「あの人に巡り会ったことで、人生が拓けた」「あの出来事が起こったことで、道が拓けた」
⑦過去の「失敗体験」が、実は「成功体験」であったことに、気がつく
過去の「失敗体験」を振り返り、それをが実は自身の成長の糧となり「成功体験」となっていることに気がつく
⑧⑤〜⑦に気がつくことにより、自分に与えられた「幸運な人生」に感謝する
⑨自分の人生に与えられた「究極の成功体験」=「生きていること」が有り難いことに気がつく
⑩自分の人生は、大いなる何かに導かれている、と信じる
⑪人生で起こること、すべて、深い意味がある、と考える
⑫人生における問題、すべて、自分に原因がある、と引き受ける
⑬大いなる何かが、自分を育てようとしている、と受け止める
⑭逆境を越える叡智は、すべて、与えられる、と思い定める
いかがですか。①〜④はすぐ実践できそうなことですね。⑤〜⑧はいわゆるポジティブシンキングですね。⑨〜⑭になると、やや高度な技で、スピリチュアル的になってきます。これを全部やるのは結構難しいと思いますが、前半にあるすぐできそうなことから実践していくと、良い運を引き寄せる効果を意外と早く実感できるのではと思いました。
私は、短期的な流れを良くしていく(悪い流れになってきたら早めに手を打つ)ことが、良い運を引き寄せるのに大事だと経験上感じていますが、この本に書いてあった方法は短期的な流れというより、長期的な流れを良くするのに効きそうだと思いました。まずは自分で実践してみて、効果のほどを実感してみたいと思います。