仕事の面白さの法則

「仕事が面白い」とはどういう状況でしょう。私は経験上、次の3つの条件が揃うとその仕事は面白くなると思っています。その3つとは、①自分で考えたことを ②自分でやって ③いい結果が出た、ときです。

仕事の面白さとは、仕事の種類に関係なくこの3つが揃うかどうかで決まるというシンプルな法則だと思っています。(34年間、JTでさまざまな種類の仕事をさせていただいた結果、たどり着いた法則です。)

この法則が正しいとすれば、「自分で考え出す力」と「自分で実行する力」をつければ、仕事は面白くなるということになります。

ここで大事なことは「やりたいこと」だけが必ずしも「面白い」わけではなく、これらの条件を満たせれば、仕事は面白くなるということです。

さらに深掘りすると、「自分で考え出す力」と「自分で実行する力」は次の3つの力に分解されます。

①何をやるかを考え出す力=課題を設定する力

②どうやるかを考え出す力=それを実現する方法を考え出す力

③実行し抜く力=想定外の条件が発生しても、とにかくGoalまではたどり着く力

仕事に必要な力は、突き詰めると、結局この3つに集約されると思います。

さて最近、同じようなことを書かれている本を見つけました。

東大物理学専攻の上田正仁教授の書かれた次の本です。

この本の中に、次のような説明があります。

『今の日本は「マニュアルの時代」から「創造性の時代」に入っており、必要なのは「自ら考え、創造する力」だ。「自ら考え、創造する力」は、大きく次の3つの力に分解できる。

①「問題を見つける力」=他の人は誰も疑問に感じないところ、常識だと考えられているところに問題点を見出す能力

②「解く力」=自ら創造した課題に取り組み、克服すべき問題点を整理・分析・分解して答えに至る能力

③「諦めない人間力」=目に見える成果が出なくても、諦めず、根本的な解決・答えを見つけ出すまで粘り強く考え続ける能力』

これを読んで、表現は違いますが仕事も学問の世界も本質は同じだなと感じました。

ところで、この本の中に次のような面白い指摘がありました。

『優秀さの尺度は、高校→大学→社会/大学院と上がっていくに従って激変する。それぞれの優秀さの尺度は次の通り。

①高校:マニュアル力のある人

マニュアル力=答えが一通りに決まっている問題を、与えられた時間内に効率よく解く力

②大学:考える力のある人

考える力=同じテーマについて長く深く考える力

③社会/大学院:創造力のある人

創造力=自ら課題を見つけ、それを自らの方法で創造的に解決する力』

今までこの違いを何となく感じていましたが、クリアに説明してあり、今までのモヤモヤが解決してスッキリしました。(笑)