心の豊かさとは?

2015年末でJTを退職して、2025年末でちょうど丸10年経ちました。辞めるときにこれをやろうという計画を持って辞めたわけではありませんでしたので、目の前のこれやると面白いのではと閃いたことに試行錯誤しながら取り組んできましたが、気がつくと10年経っていました。

結果的にこの10年間の活動のメインとなったのは、J-CAD」という就活生の選抜コミュニティの企画運営です。会社の中で10年も同じ仕事を続けるという事はありませんでしたが、「J-CAD」も元々こんなに長く続けようと思って始めたわけではなく、毎年毎年改善したいポイントが見つかってきて、それを改善し続けているうちに(面白いので)10年経っていました。うまくいってるから面白いのではなく、進化し続けているから面白いのだと思います。

昔々、私が受験生の頃、予備校(代々木ゼミナール?)のキャッチコピーに「継続は力なり」という言葉がありました。また「コツコツ勝つコツ」という私の好きな言葉があります。小さな改善でも続けていくといつの間にか大きく進化していることになるので、しつこく継続していくことは大事です。10年前に「J-CAD」を始めたときには、就活選抜コミュニティというのは珍しかったですが、最近はかなり増えてきています。ただその中でも「J-CAD」は、この10年の積み重ねで他の選抜コミュニティとはかなり違ったユニークなポジションとなっています。

2025年6月には初めてこれまでのメンバーに声をかけて「J-CAD総会」を開催しました。いろいろな企業に散らばった面白い奴がちょうど100名集まりました。ここかしこで勝手に盛り上がる動物園状態でしたが (笑) 、コツコツ続けてきて良かったなと感じた時間でした。

いつか進化することがなくなれば、その時がこの活動を卒業する時だと思いますが、現在既に次の新しい進化の方向性がなんとなく見えてきましたので、しばらくは続けそうです。

さて、元勤めていたJTが最近Purposeとして打ち出してきたのが「心の豊かさを、もっと。」です。これいいなと感じて、自分なりに「心の豊か」な状態とはどういう状況にあるときと思うかを考えてみました。(文献を調べたりはせず、まず自分事として必要な要件はなんだろうと思いつくまま書き出してみました。)

・豊富な読書量→知識の量ではない、知見の量

・思索に富んでいる

・本質が分かる

・お腹が減って、ご飯が美味しい

・青空の下を、自分の足でしっかり歩いている

・定期的にお酒を飲んで気楽に話す相手がいる

・幸せな状態のさらにその上に心の豊かな状態がある

・必要なお金がある(ただしそれ以上はあっても同じ)

・思い出を共有して語り合える相手がいる

・興味関心を幅広く持っている

・言葉に厚みがある、軽くない

・健康を維持→筋トレ

・INPUTしている→本を読む

・街に出かける→美術館に行く

・自然に触れる→キャンプ、散歩

また世の中の有名な方で、この人は心が豊かだなぁと私が思う人の名前を挙げてみました。

・俵万智、糸井重里、ヨシタケシンスケ→文筆家

・千住博→画家

・小山薫堂→クリエイター

・養老孟司、山極壽一 、中村桂子→研究者

・柳生博→八ヶ岳倶楽部設立

・増田宗昭→代官山T-SITE設立

これらの方々から感じる共通のエッセンスを抽出するとこんな感じになります。

・本を書いている、絵を描いている→言葉や絵で本質を表現している

・自然の良さが分かる→自然と対話できる

・興味関心力が高い

以上より、何となく次のようなキーワードが浮かびます。

・言葉

・自然

・本質

・読書

・対話

では、心が豊かになるために意識する行動はこんな感じかなあと考えました。

・興味関心を幅広く持つことにより感動する機会を増やし→新しい場所を開拓し

・気になった本を見つけて読み→本屋を定期的に徘徊し

・自然の良さに触れる機会を持ち→近所の散歩でもOK

・気楽に話せる仲間と対話をする→飲み会大事

なんだ、「普段やってることじゃないか」という結論になりました。(笑)

昨年の年末に本屋に行った時に、なんとなくこれいいなぁと感じて買った本があります。それは(心が豊かな人のイメージのある)俵万智さんの著書「生きる言葉」です。

この本の中で、私がいいなぁと感じた表現が、

・「マジか!」というのが、私の心の声だが

・しつこいが「マジか!」である

・自慢じゃないが私は、いや助走をつけて自慢するが私は

・自慢ではないが、いや自慢してもいいのかもしれないが

・んなもん、でけるかーい!

1文字の大切さを感じたのが、

『たった一文字でもニュアンスは大きく変わる。「六歳男子に宛てたお手紙」という下の句を考えたのだが、もう少し動きがほしい。そこで「六歳男子に宛てるお手紙」と現在形にして臨場感を出してみた。さらに「六歳男子に宛ててお手紙」とすると、手紙を書く感じがいっそう強まる。』

この本にはいくつか俵万智さんの短歌も掲載されていますが、私のお気に入りは次の作品です。

・むちゃ夢中 とことん得意 どこまでも努力できればプロフェッショナル

・なんでもない会話 なんでもない笑顔 なんでもないからふるさとが好き

この本全体を通して、なんとなくいいなぁ、温かいなぁという心の豊かさを味わえます。

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