幸せの法則の進化
年末に湘南T-SITEの中を歩いていたら、何となくタイトルに惹かれて次の本を手に取りました。
この本は、有名な「森の生活」を書いたソローの言葉をまとめた本ですが、目次に幸せのエッセンスが詰まっているなと思いました。
目次は次の通りです。
・孤独が一番の贅沢
・簡素に生きる大切さ
・心を豊かにする働き方
・持たない喜び
・自然の教えとは
また、本の帯には次の言葉が書いてあります。
「心の贅沢は、一人の時間から」
「楽しみにお金のかからない人が、最も幸福です。」
この本を読んで閃いた、新たな幸せの法則です。
『幸せな時間を過ごす、これが最高の贅沢。 幸せな時間とは「心の豊かな時間を持つ」こと。 孤独な時間は、「自分との対話」の時間であり、またそれが「自然との対話」の時間になると最高の贅沢となり、心の豊かな時間となる。』
具体的には、例えば自然の中でソロキャンプをするとこの贅沢な時間を持てるようになります。もっと手軽には、緑がある散歩道を一人で思索しながら散歩するのでもいいと思います。
ただし。一人だけの時間だけでは何か淋しいなと感じてしまいます。(もっと年を取ると、例えば4thステージ=84歳以降になると、一人の時間だけで良くなるかもしれませんが、笑)
そこで、次の時間も大切だと思います。
それは「良い奴との対話の時間」です。
これは、対面で良い奴と会うのはもちろんですが、実は読書も自分の気に入った作者との対話の時間と言えるので、読書もいいと思います。
週1回良い奴と飲みに行き、週1回本屋で自分の気に入った本が見つかれば最高ですね。
ソロキャンプ、散歩、飲み会、読書、どれもそれほどお金をかけずに実行可能です。
つまり、ソローの言った「楽しみにお金のかからない人が、最も幸福です」が真実だとすると、最も幸福な時間を実現できていることになります。(笑)
非日常のことを初めて経験するときには新鮮な感動を感じますが、2回目以降同じことに遭遇してもそれほど感動しなくなります。例えばレストランも1回目が一番感動して、同じレストランの2回目以降は(感動はするのですが)初回ほど感動しなくなります。サードステージになると、年を重ねていろいろな経験をしてきていますので、非日常的な新しいことに遭遇しても既視感のあることが多く、セカンドステージほど感動しなくなっている気がします。逆に日常の些細なこと(当たり前のこと)に感動することが多くなっている気がします。
例えば大晦日という節目のタイミングだけで、何かいいなあ、気持ちが改まると感じます。以前は初詣をしてお賽銭を投げるという非日常的なことをしないと感動はしなかったのですが、最近は大晦日と意識するだけで、何かいいなあと思うようになりました。サードステージになると、非日常的な凄くいいなあという感動よりも、日常的な何となくいいなあという感動に価値を感じるようになっているのだと思います。
そういう意味で最近読んだ本で、何となくいいなあと感じた本が2冊あります。
1冊目が「窓際のトットちゃん」(黒柳徹子著)です。
この本は1981年に出版された黒柳徹子さんの小学校時代の自伝ですが、これまで世界中で2500万部発行されているという大ベストセラーです。最近初めて読んでみましたが、何かいいなあという話が詰まっていて、幸せな気分になりました。
もう1冊は「ハートカクテル」(わたせせいぞう著)です。このショート漫画は昔から知ってはいましたが、やはり読んだことはありませんでした。最近レトロな建物として有名な門司港駅を見学しに行ったときに、近くに「わたせせいぞうギャラリー門司港」があるのを知り訪問しました。
そこにはハートカクテルのイラスト(漫画)が沢山展示されていて、何となくいいなあというハートフルなストーリーが展開されていました。
ハートカクテルのハートフルな動画はこちらです。