ライフワーク「GNP」
以前ライスワーク+ライフワークができる時代が近くまで来ていると書きました。(「やりたいことをやれる時代」)
では、私のライフワークは何かなと考えたときに、GNPという勝手なプロジェクトを昔からやっていたことを思い出しました。GNPは「国民総生産」ではなく、「頑張れニッポンプロジェクト」の略です。(笑)(また「元気な日本を創るプロジェクト」の略でもあります。)
いつから考え始めたかはよく覚えていないのですが、2003年に作成したGNPの資料がありましたので、その頃から考え始めたのだと思います。
日本はバブル崩壊後の1990年代初頭から経済が低迷し、2000年頃には失われた10年と言われており、元気がない状況が続いていました。そこで日本が元気になるためにできることは何かないかなと考えて思いついたが、就活のミスマッチを減らすという活動です。
毎年就活の時期になると必ず出てくる記事に「最近の新入社員は3年以内に3割辞める」というのがあります。最近も見かけるので、転職が当たり前になった最近の話のようにみえますが、私が採用に関わるようになった1980年代後半には既に言われていたと記憶していますので、昔から毎年のように出てくる記事です。新卒3年以内に辞めるケースの場合は、辞める理由は入社した会社とのミスマッチが多いと言われています。実際に辞めるのが3割とすると、辞めたいと考えたことのある潜在層も含めると5割くらいミスマッチしているのかもしれません。
この新卒入社時のミスマッチを減らすことができれば、それぞれの持っているポテンシャルをもっと発揮して、企業で活躍する人が増えるようになる。その結果、各企業が元気になって、日本がもっと元気になるのではと考えました。(発想が単純ですね、笑)
現在取り組んでいる「J-CAD」という活動も、この新卒入社時のミスマッチを減らすことを企図した活動です。2000年頃から考え始めたことが、20年経ってやっと少しづつ形になってきたとも言えます。ライフワークの場合は短期間で成果がでなくても構わないので、気長に(20年くらいかかってもいいと)取り組んでいけばいいと思います。
2003年当時も就活生を集めて「GNP」という就活講座をやっていましたが、その時に受講生向けにメール配信した「GNP通信」という計5回の連載があります。読み返してみると、2003年に書いた文章ですが、今の就活生にも結構当てはまる話だなと思いました。そこで、これから就活をする学生向けに、その連載第1回を再掲します。(当時の文章をそのまま掲載します。)
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昨日はGNP第1回に参加いただきありがとうございました。 あと2回GNPの集まりを予定していますが、3回の活動だけでは、なかなか皆さんに話をする時間がとれないため、GNPメール版として、今後皆さんが就職活動をする上で参考になりそうなことをメールで配信していこう思います。
まずは昨日の復習です。 昨日お話した内容のポイントは
・就職とは結婚であり、就職活動とは自分に合った結婚相手を探し出し、その相手から結婚する同意を取り付けることと 同じ。 但し、時間の非常に限られた。
・やるべきことは2つあり。 自分に合う相手を探し出すことと、その相手に自分を選んでもらうこと。 どちらも重要なプロセス。
・ところが、学生は短期決戦のプレッシャーから、自分に合うかどうかの確認(会社研究)はあまりせず、相手から選んでもらうこと(内定獲得)に注力しがち。
・もちろん、相手探しばかりしていると、その間に戦いは終了してしまうし、仮にいい相手がいても選ぶ権利は相手(会社)にもあるため、結婚できるとは限らないというのも事実。
・そのため、まず内定をとり、それから内定をとった会社をよく見るという作戦でもOK。 でも、よくあるのは内定をとった時点で疲れてしまい(もうこの相手でいいやと思って)、それ以降に会社をよく見るというアクションまでとらないというケース。 これじゃあ非常にリスキー。 就職活動にはやり抜く体力と精神力が必要です。
・結婚相手を探すのに、お見合い写真だけを見て決める(ネット情報だけで選ぶ)とか、集団お見合いでちょっと話しただけで決める(説明会で話をきいただけでいい悪いを判断する)のでは、自分に合うかどうかなんて分からないですよね。 でも、就職活動ではよく起こります。
・自分に合う相手を探し出すためには
自分の足で回り(ネット情報では相性は分かりません)、 自分の目と口でコミュニケーションをし(見て感じ取ることが必要。電話では雰囲気は分かりません) 自分で判断する(自分との相性は他の人には分かりません) ことが重要です。
・昨日の課題は、会社員の仕事に対する個人的思い(何をおもしろいと感じているか)を聞き出すというものでした。 実際の会社訪問、OB訪問の際にも、表面的な仕事の内容や、会社の事業内容を聞き出すのではなく、会っている目の前の相手の「思い」を感じとることに注力すると、合う相手(会社)かどうか何となく見えてくると思います。
ただし、見えるのは何となくです。 はっきり分からないと不安でしょうが、何となく分かるのが精一杯ですし、会社を選択する上ではそれで十分です。
今日はとりあえずこの辺で。
(GNP通信 第2回〜第5回はこちらをご覧下さい)