卒業後5年間を振り返って(その2)

サード・ステージで準備して良かったことの前回の続きです。

2. 活動の見える化

いろいろな記録を残すことにより、活動の見える化をしていきました。前回お話した名刺の通し番号を記録し新しく出会った人の数を記録することの他にも、GoogleカレンダーをiPhoneのカレンダーアプリと連携させて、毎日の行動を記録していきました。またiPhoneの日記アプリDay Oneに毎日の快眠度、幸せ度を記録していきました。(詳しくは2018年11月26日に掲載した「幸せのメカニズム」を参照下さい)

また、活動記録としては青色申告を自分でやるようになったことは良かったですね。会計ソフト「マネーフォワード確定申告」を使うと銀行口座引き落とし情報と連携されるので、半自動的に日々のお金の流れが記録されます。年単位で個人事業主としての活動結果が決算という形になって可視化されるので、自分の活動量の変化を検証することができます。

個人事業主として仕事をするようになると、会社勤めと比較すると自由度が飛躍的に高まりますが、一方誰も管理してくれないので、自己管理できるシステム構築が重要となります。闇雲に飛行機を飛ばすのではなく、いろいろな計器を見ながら現在の飛行状況を把握しつつ操縦していくことが大事だと感じています。

3. やることを決める→「各ライフステージをより豊かにしていくことをサポート」

何をやるかは最初からあえて決めずに走り出しました。(最初から決めつけるのは何となく面白くないなと思ったので。)結果、いろいろと試行錯誤しながらやることが徐々に定まっていきました。

最初は自分の所属するサードステージ(56歳〜84歳)をより豊かにしていくことなら、自分のためになるので真剣に取り組むだろうと漠然と考えていました。そして走りだしたのですが、走りながら自分のやっていることを振り返ってみると、相手は、大学生であったり、若手社会人であったりと、ファーストステージ、セカンドステージの人を相手とすることが結構あることに気が付きました。そこで、サードステージだけではなく、ファーストステージ、セカンドステージもより豊かにしていくことにターゲットを拡大しました。そして会社名も当初考えていた「サードステージ・ラボ」から「ライフステージ・ラボ」に進化させました。

4. 外へ発信する場を持つ→「LIFE STAGE LABサイト立ち上げ」

活動をしていくうちに、その時々でなんとなく考えたこと、感じたことを記録しておくといいのではと考えるようになりました。そこで将来の自由度を考えて自分のWebサイトを作ろうと思い立ちました。ネットで調べてみるとWordPressの評判が良かったので、とりあえず本屋によってWordPressの一番簡単な本を買ってきて読んだところ、今は簡単にWebサイトを構築できることが分かりました。実際、本を買ってきた翌日午後には「LIFE STAGE LAB」のサイトが立ち上がりました。(その簡単さにびっくり、笑)

外へ積極的に発信していくのではなく、思いついたことを気ままに書き記していくスタイルを考えていましたが、完全に気ままに書くとすると筆不精でなかなか書かなくなると思ったので、毎月最低記事1本は書こうと決めました。(なんとかそのルールは守ってきています。^^;)その結果、2018年1月11日に1本目の記事を投稿してから今回の記事で65本目となりました。継続することが力になると信じていますので、近い将来100本目になったときに、どんなことを書くようになっているのか楽しみです。(笑)

自分のサイトを持ってみて良かったのは、自己紹介代わりになるということです。このサイトには私の経歴や、現在やっていることや、思いついたことの投稿記事がいろいろと載っていますので、いわば詳しい自己紹介となります。このサイトのURLはQRコードに変換して、私の名刺に印刷してあります。名刺を渡すときには、「このQRコードに自己紹介が載っていますので、暇があったら後で見て下さい」と自己紹介代わりにしています。

以上が、準備して良かったことです。

準備をした後は、行動です。行動はINPUT、OUTPUT、ACTIONがそれぞれ大事だと思います。

1.  INPUT

①人と会う

人と会って話すといろいろな発想刺激を得られるので、会社を辞めた後もできるだけいろいろな人に会ってきました。単に会って話すより、夜お酒を飲みながらリラックスして話すといろいろなアイデアが出てきます。そこで飲み会の回数はINPUT活動量の指標として参考になるだろうと思い、毎月の飲み会の回数もiPhoneに記録していました。(なんでもとりあえず記録しておくと、後で役に立つことが結構あります。)

会社を辞めた以降、飲み会の回数が最も多かった2018年には平均週3.7回飲みに行っていましたが、さすがにこれは多過ぎると、2019年から回数を減らしにかかりました。そして昨年4月以降はコロナにより会食はほぼなくなりましたので、そのおかげで飲み代が激減しました。(笑)

②情報源を増やす

・NewsPicks

2016年1月から会員となり、毎日面白そうだと思った記事に目を通しています。NewsPicksは元々いろいろなニュースのキュレーションメディアでしたが、途中からオリジナル記事が充実するようになり、他のメディアには掲載されない最先端の動きをいろいろと知ることができ重宝しています。最初の頃はコメントをよく書いていましたが、最近は読む専門になりました。(笑)

・西野亮廣エンタメ研究所

2020年8月から会員となり、毎朝Upされる記事を読んでいます。内容はエンタメの記事というより、西野さんが現在仕掛けているビジネスの企みをその背景含めて同時進行的に解説する記事といった感じです。西野さんの面白い企みがどうやって生まれているのかを知ることができるので、発想刺激をいろいろともらえます。実際に記事を読んで閃いたアクションがいくつかありました。

③外へ出る

・湘南T-SITE

藤沢にある湘南T-SITEは非常に心地いい本屋さんでよく行きます。ここでいろいろな本を眺めていると、いろいろと発想刺激を得ることができます。なんといっても心地いい空間であることがいいですね。

・美術館

美術展は気になるものがあると大体観にいきます。自分の気に入った作品はじっくり観て、それ以外はさっと流すので、毎回1時間くらいで観終わります。自分がいいなと感じた作品に遭遇すると、何かいいインプットをもらったような気がして嬉しくなります。最近アートxビジネスという視点で語られることがよくあるようになりましたが、私もアートはビジネスの発想に何か役に立っていそうだと感じています。

2. OUTPUT

会社を離れると、とたんに外との繋がりが減っていきます。会社を辞めてしばらくすると、世の中とつながりを持つためには、外へ発信していくことがとりあえず重要ではと感じるようになりました。既存のブログサービスやnoteを使って手軽に発信することはできますが、自分の好きな形で発信する方がいいだろうと思い、上で述べたように、WordPressを使い、外部のサーバー(X Server)と契約して自分のサイトを立ち上げました。

3. Action

何が面白いか、何が役に立つのかは試してみないと分からないことが多いので、自分が面白そうだと感じたことにはとりあえず手を出してみます。その結果、面白くなかったことはたくさんありますが、中にはそこから面白い企みにつながったこともあります。現在メインで手がけている「J-CAD」はその典型で、最初からこういうものをやろうと企画したものではありません。ちょっとした閃きから生まれた面白そうなことを、実験、改善、次の実験と繰り返していくうちに、現在の形まで進化していきました。新しい企みは、会議で生まれるということはまずなく、何かをやってみて閃いたことがキッカケで始まり、それが雪だるまのようにだんだん大きくなっていくことがほとんどです。

「まず、やってみる、試してみる」 外れることも多いのですが、それにめげずにこれからも面白そうだと閃いたことに手を出していきたいと思います。