上を向いて歩く

先日すごく気持ちのいい散歩をしました。なぜ気持ち良かったかというと、その日は雲ひとつない青空で、空一面の青空をバックにすると、いろいろな景色が皆気持ちよく目に映りました。

こんな気持ちのいい日はめったにないなと思い、散歩しながら気持ちのいい条件は何かなと考えながら(実験しながら)歩きました。その結果、青空はもちろん大事な要素ですが、それ以外にもいくつか大事な要素あることに気が付きました。

まず木々の緑です。青空をバックにした自然の緑を目にすると、なぜか気持ちよくなります。

次に気がついたことは、人工建造物が目に入らないことです。森の中を歩いていて、先に建物が見えた瞬間に現実に引き戻された感じがして、興ざめしてしまいました。

 また、車や自転車が視界に入らないことも重要です。広い歩道で安全であったとしても、視界に車や自転車が見えると無意識のうちに注意の何割かはそちらに向けられてしまいます。おそらく危険なものを見ると、潜在意識の中で気をつけろというアラームが出るのだと思います。

これは、階段でも同様です。散歩道はUp Downがあった方が変化があっていいのですが、上がったり下がったりは階段ではなくスロープの方がいいですね。

気温も大事です。じっとしていても寒くはなく、歩いていても暑くもならない温度がいいですね。(20℃くらいが最高です)

以上の条件をまとめると、(暑くもなく寒くもない)一面青空の日に、危険を全く感じない自然の中を歩くとすごく気持ちいいとなります。

ここで必要な要素は、原始時代から変わらず存在しているもので、人間のDNAに気持ちのいいものとして刻みこまれているかのように感じます。最近ソロキャンプがブームですが、キャンプといえば焚き火です。焚き火は国籍年齢関係なく魅力的なものですが、なぜ焚き火がこんなに魅力的なのかはよく分からないですよね。これも人が初めて火を手に入れた原始時代に、DNAに心地いいものとして刻みこまれたに違いないと私は考えています。これからも技術は更に進化していきますが、「気持ちいい」とか「心地いい」というモノ/コトの本質的な要素は、昔からあるものに全て存在している気がします。

散歩の話に戻ると、歩くことにより脚から脳に刺激が行くせいなのか、散歩をしているとアイデアがいろいろと湧いてきて楽しくなります。そういう時は周りへの注意が散漫になっているので、安全な場所を散歩道にすることは大事です。そういう意味でも車や自転車が視界にすら入らない散歩道があるといいですね。

また、歩くときの目線の高さが大事だということにも気が付きました。

下を向いて歩いていると、今抱えている問題・課題が頭に浮かんできて、これから大変なことがいろいろと起こるなあと、やや落ち込んだ気持ちになります。

ところが、前を向いて歩いていると、今目の前にあるいろいろな問題・課題の解決策が浮かんできて、これからなんとかなりそうだという前向きな気持ちになります。

さらに、上を向いて歩いていると、これから新しくやりたいことのアイデアが不思議と湧いてきて、何かワクワクする気持ちになります。

じゃあ、さらに上を見上げて歩くとどうなるか。未来の夢がどんどん湧いてきそうですが、実際は人にぶつかりそうになるのでやめた方がいいです。(笑)上を向いて歩くのは仰角30度くらいがちょうどいいですね。

雲ひとつない青空に出会うことは意外と少なく、月に数回だと思います。そんな場面に出くわしたら、今日はめったにないいい日だと認識して、気持ちのいい散歩を味わいたいと思います。その時にはもちろん、上を向いて歩こうと思います。

(下の写真は散歩道の途中にある公園の池です。この角度から見ると軽井沢の雲場池に雰囲気が似ており、タダで軽井沢に来た気になれると私のお気に入りの場所です。笑)

1st Stage

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