近未来予測
コロナウイルスの流行によって世の中がいろいろと変化していますが、コロナがある程度落ち着いても今までと同じにはならない(元には戻らない)と言われています。ではどういう世の中になるのか。まだ分かりませんが、私なりに近未来予測をしてみました。
既に起こっている変化として次のような変化があります。
・リモートワークが一般化→交通コストが激減
・オンライン飲み会が一般化→飲み会コストが激減
結果として、日々の生活コストが減少しています。
リモートワークが一般化したことにより、今後理想の働き方として次のようなシーンを想定しています。
・原則リモートワーク、週半日出社
創発的な雑談やチームメンバー間の信頼感の醸成はリモートでは難しいため、出社する必要は今後も残りますが、この目的に絞ると週半日メンバーが顔を合わせることでも充分になると思います。そうなってくると、住む場所も自由になり、東京本社勤務となっても、例えば福岡に住んで、週半日午後だけ東京本社で働くことが可能となってきます。
そうなると次の変化として、今まで大企業の場合は当たり前にあった転勤の必要性が低くなります。今までは東京勤務の人が地方転勤すると、子供の教育事情等で単身赴任するケースがよくありました。またその逆の東京へ単身赴任というケースもよくありました。しかし週半日出社でよくなれば、広域の異動発令があっても単身赴任せず毎週1回出張(超遠距離通勤)で対応できるようになります。採用においても、原則転勤なし条件での採用をする企業の人気が出て、結果単身赴任は当たり前という日本特有の概念が変わっていくと想像しています。
・週4日勤務+週1日は本気(仕事モード)の遊びに取り組む
今まで週5日かかっていた仕事は、通勤時間がなくなること、会議の効率化等により、週4日で片付くようになると思います。そこで余った1日は副業として別の仕事をするのではなく、自分のやりたいこと(本人にとっては遊び)に本気で取り組むのがいいと思います。そしてそれを続けていくと、結果的に仕事につながっていくと思います。すると本業に真剣に取り組んでいながらも本業1本に頼る必要がなくなり、仮に転職をするとしても仕事選択の自由度が上がってきます。これからの時代は今までの延長線上に未来はあるわけではないと考えると、この自由度を持てる価値は大きくなってきます。
以上は短期的な変化の予測ですが、もう少し長いスパンで考えると、私は大きな流れ(変化)には一定の法則性があるに違いないと考えています。そこで、過去と未来に時間軸を延ばして、まずその法則を作りました。(笑) それは25年周期で世の中の価値観が大きく変わり、2020年はその変曲点に当たるという次のような仮説です。
1970年:大阪万博→「モノ」に価値がある時代がスタート
1995年:インターネットが家庭に浸透し始める→「情報」に価値がある時代がスタート
2020年:コロナウイルス→「人とのふれあい」に価値がある時代がスタート
2045年:シンギュラリティ→?
つまり、2020年は、価値があるものが「情報」から「人とのふれあい」にシフトし始める年だという仮説です。いろいろな価値観の変化が起こっていった結果、大事なものとして最後に残るのが「人と人との触れ合い」だと思います。例えばオンライン飲み会が一般化しても、オフライン飲み会は残り、その価値は今まで以上に高まると見ています。
これからの幸せを感じるパターンとして考えているのが次の組み合わせです。
安定的な「日常」+たまの「非日常」
「日常」を安定させる方法として一つあるのが、以前「ONとOFFの法則」に書きましたテンプレートをたくさん持つことだと思います。一方、「非日常」で価値が高まるのは、上で述べた理由から「新しい人との出会い」になると見ています。(同様に、日常で価値が高まるのが「よく知っている人とのふれあい」だと思います。)
では、「新しい人との出会い」をどうやって作るか。リモートワークが一般化していくと、新しい人と出会う機会は減少していきます。するとそういう機会を持ちたいというニーズが高まり、このニーズに応える仕組みがあるといいとなります。(ビジネスチャンスです。)
でも満足するような仕組は当分できそうにないので、結局自ら作るしかないかなとも考えています。(笑)
【2020年8月21日追記】
本日本屋に行ったら、上で述べた「本気(仕事モード)の遊び」のイメージに近い事例を見つけました。それは次の本です。
電通Bチームの活動を紹介した本ですが、ここでやられていることは私のイメージする本気の遊びに近いです。電通Bチームについては、次のサイトに紹介されています。こういう活動ができる企業が増えてくるといいですね。