おざわせんせい

博報堂の知り合いの方から紹介された本「おざわせんせい」。博報堂のクリエイティブディレクターとして活躍され最後は博報堂の常務執行役員をされた小沢正光さんの至言・名言・暴言集です。

幸か不幸か小沢さんの部下になりさんざん鍛えられた方々が、小沢さんに言われた言葉とその時の状況を解説しています。読むと思わずなるほどと感心させられる言葉の数々ですが、部下になると大変だというシーンがいろいろと出てきます。本の「はじめに」に書いてある次のコメントに部下になられた方々の思いが詰まっています。

『この本は、幸か不幸か「小沢さんを知ってしまった人」から「知らない人」への、言葉のお裾分けです 。小沢さんの発する一言一言は、まさに一刀両断・ 一撃必殺の、言葉の宝庫(武器庫か)です。銛となって胸に刺さり、鞭となって尻を叩き、爆弾となって余計な自意識を粉砕する。そして僕たちは、仕事との向き合い方や、思考の深め方、さらには抗いようのない理不尽なパワーがこの世には存在するんだと言うことを、否応なしに学んできたのです。』

『その見事な洞察や強烈な叱咤を、小沢正光本人の計測不能な「圧」にさらされることなく本と言う形で享受できるとしたら、実におトクな体験だと言えるかもしれない。そんな考えから、この本を世に出してみよう、ということになりました。』

以下、小沢さんの言葉とその解説です。

・「俺は朝までにやれ!」と言ったんだ。「徹夜しろ!」と言った覚えはない!。

・仕事の文句を言う暇があったら、仕事しろ。

・今は、戦時だ。

・戦争の真っ最中に、弾丸の込め方を教えている暇はない。

『歩兵としての心構えができていないような新人が会議でぬるい発言をすると、そいつの先輩がお叱りを受けることになる。戦力になるよう鍛えてから戦場に送り込め、訳のわからない新兵の流れ弾に当たるのはごめんだ、と。』

・馬鹿野郎、状況なんてころころ変わって当然だ。

『「小沢さん、今朝と言ってることが違うじゃないですか」と言おうものなら、即座に跳ね返ってくる台詞。』

・調査しないと分からない、というマーケは、クビ。

『自分はこう考えると言う意思、仮説のないやつは存在価値がゼロということだと思います。』

・根っこ考えろ、根っこ! 表現は最後の5分でできる!

・考え方は、3つあるだろう。正しい考え方、間違った考え方。そして、俺の考え方だ。

・(小沢局から移動する人の送別会で渡した色紙の中央に)どこに行っても、俺の部下。

・会社から卒業できても、俺からは卒業できない。

『僕が博報堂を辞めるときの小沢さんの言葉。会社辞めても上司と部下だ、困ったことがあったら、面倒みるぞ、というニュアンスがあって、うれしかったです。』

・俺は、この人生、反省はしているが、後悔はしていない。

『かっての部下が小沢さんを囲む会を開いた時のこと。「今の時代に小沢さんのあの当時の仕事のやり方をしていたらパワハラになりますよ?」と言ったら、この一言が出てきてみんなが感心してしまった。』

小沢さんの部下のときは皆さんひどい目にあったみたいですが、その方々が本まで作ってしまうということは、小沢さんまさに先生として根っこでは慕われていたということが分かります。

リーダーとして必要なことは何か、その本質のヒントがいろいろ詰まった本でした。