仕事の流儀

今朝(2019年1月14日)の日経新聞に「人生100年時代の備え」というタイトルの秋元康さんのインタビュー記事が載っていました。その中に次のコメントがありました。

『AKB48のヒットも確信というより勝手な思い込みでした。僕の願望であり、プライドであり、信念でした。数限りなく失敗もしたし、ヒットしなかったコンテンツに対しても同じように思い込みがありました。根拠のない自信を持っていないと、根拠が覆されたときに自信も崩れてしまいます。何となく行けるとか、自分がそうなりたいと思うことが大事です』

➡「根拠のない自信を持つ」というのは、新しいことやるときに必要ですね。私が経験上思っていたのが、「自信と過信は紙一重。過信はだめだけど、(自分で自分をおだてて)その一歩手前の自信は持った方がいい。そうしないと、思い切ったことはできない」ということでした。

『僕は「だまされたと思ってやってみたら」とよく言います。当人は本能の声を聞くというか、自分の中にある欲望や思考、哲学を解放することが大事なのに、それを飼いならそうとしてどんどん面白さがなくなるのです』

『自分の定年は好奇心がなくなったときだと思います。映画でもドラマでも、企画を考える時にワクワクしますが、あるとき、その好奇心がなくなってしまう気がしています。その時こそ、自分が仕事を辞める時だと思います』

➡会社の中でも、若い時は面白かった人が、年齢(役職)が上がっていくとだんだん普通の人になって面白さがなくなるということをよく目にしました。普通の人になったときに同時に見られる現象が、好奇心が弱くなっているということです。この普通の人になる年齢は人により様々です。30歳で普通になる人もいれば、80歳でも好奇心旺盛な人もいます。会って面白いのは、やはり好奇心旺盛な人ですね。

この秋元康さんのインタビュー記事で「自信」と「好奇心」というキーワードを見たときに、似たような話を最近読んだことを思い出しました。昨年ノーベル賞を受賞された本庶佑さんが言われた研究に必要な「6つのC」です。

「Curiosity」 好奇心を大切に

「Courage」 勇気を持って

「Challenge」 困難な問題に挑戦し

「Confidence」 必ずできるという確信をもち

「Concentration」 全精力を集中させ

「Continuation」 あきらめずに継続する

この中の、「Curiosity」と「Confidence」は、上で述べた「好奇心」「自信」と同じことを言われているのだと思いました。

同じく本日のNewsPicksにPickされていたWIREDの次のインタビュー記事

「バルミューダ・寺尾玄が語る創造力の源」

の中で、寺尾玄さんが語っている次のコメント、

『自分の強い欲求から生まれた商品企画って、初めこそ驚かれるんですが、うちの場合はヒット商品になっています。なので、創業時から変わらず市場調査はせず、「欲しいもの」を追求したものづくりをしています。』

これも、好奇心の大切さを表しているなと思いました。「市場調査はせず」ってところがいいですね。

好奇心から「遊び」を考えるのは簡単そうですが、「仕事」を考えるとなると遠そうで難しそうな気がします。そこで紹介したのが、好奇心を仕事に結びつけるコツ(具体例)がいろいろと詰まっている小山薫堂さんの次の本です。

この本を読むと、小山薫堂さんの多方面に渡る活躍は好奇心の塊から生まれているということがよく分かります。

以上、好奇心が大事な時代が来ていると、改めて感じた成人式の今日でした。