幸せのメカニズム
幸せの定義は人さまざまだと思いますが、私は、幸せな状態とは、幸せな日常の中に、たまに非日常の幸せなことがある状態と考えています。
毎日ステーキや寿司を食べても飽きてきますよね。日々普通のご飯を食べて、たまにステーキを食べるから幸せを感じるのだと思います。
そうすると、日常を幸せにすることが大事になってきます。日常の幸せはどうやったら実現するのか? それについて、私は単純な仮説を考えています。それは、マイナスを減らして、プラスを増やせばいい。当たり前ですよね。ここで難しいのは、マイナスとなる要因はたくさんあり、またプラスとなる要因もたくさんありそうだということです。プラスをいくら増やしても、マイナスが多ければ結局相殺されてしまいます。そこで、まずマイナス側に着目し、自分にとってのマイナス要因の中で影響の大きいものとして次の3項目に絞りました。
①睡眠 ②体調 ③気分
このうち①睡眠については、iPhoneの睡眠管理アプリ「Sleep Cycle」で毎晩快眠度を測定しています。私は過去約4年間ほぼ毎日データを取り続けていますが、この快眠度が70%以上の日はその日1日眠たくなることもなく調子がいいと感じています。現在の快眠度の平均は75%程度で、70%以上というのは通常の場合達成できています。
②体調については、自分にとって定常的にマイナス要因となるのは次の3項目が多いと考えています。それは「風邪を引く」「花粉症になる」「ギックリ腰になる」の3つです。(笑) 逆に言うと、この3つの症状がないときは、体調面では好調(=マイナス要因がない)と言えます。しょっちょう風邪を引いたり、ギックリ腰になるわけではありませんが、たまになるとそのマイナスダメージは大きいですね。(花粉症だけは毎年春先に発症していて、その時期は大変です。)
③気分については数値化は難しいですが、気分が良いとまでいかなくても、その日気分が悪くなければ良し考えています。気分の足を引っ張るのは何かのストレスであることが多いので、ストレスを感じることをやらないのが一番です。セカンド・ステージはストレスやリスクありありの中でも勝負をしていくステージですが、サード・ステージではストレスを感じることはやらないと心がけていけば、その日気分は悪くないという状態は十分実現可能となります。
以上挙げた項目は、すべて通常はマイナスになることは滅多にない項目です。但し、マイナスが発生していないことが当たり前なので、マイナスがないことを意識しないことが多い項目でもあります。例えば、風邪の引いている時は、健康のありがたみを痛感しますが、治ってしまうと健康であることを意識しなくなると思います。
そこで考えたのが、実はマイナスがないことを自分で認識するだけで、日常が幸せになるのではないかということです。
私は2017年5月22日から生まれて初めて日記をつけ始めました。(iPhoneの「Day One」という、無料が当たり前の日記アプリとしては珍しい600円もするアプリを見つけたのがキッカケです。笑)
日記といっても、メモのようなものでほとんどコメントは書いていません。その代わりに、朝起きたときに上で述べた3項目を◯△Xで採点して記入し、寝る前にその日を振り返って「幸せ度」を100点満点で採点して記入しています。
例えば、次のような感じです。
7:16 72%◯ 体調◯ 気分◯ 80点
これは、SleepCycleのデータから前日の睡眠時間が7時間16分で快眠度72%なので睡眠は◯、体調は風邪を引いておらず、花粉症でもなく、ギックリ腰にもなっていないので◯、気分も悪くはないので◯、幸福度はエイヤーでつけると80点ということを表しています。
この簡単なメモを毎日つけるだけで、不思議と「幸せ度」は上がっていきます。それは、プラスのことが増えたり、マイナスのことが減ったりする効果より、マイナスがないという当たり前を自己認識することの効果の方が大きいと感じています。
そこで考えた仮説は次のようなものです。
「自己認識をいろいろな角度からするようになると、当たり前の幸せに気がつくようになり、豊かな日々が送れるようになる」
まだ検証途中ですが、約1年半日記をつけてきて、結構当たっているのではと感じています。