LIFE STAGE 理論のキッカケ

28年ごとに人生のステージが変わる「LIFE STAGE 理論」という、世間ではまったく言われていない考え方をするようになったのは何故か。それについてお話しておきたいと思います。

私は2008年から2009年にかけて、東京女子医科大学のBMC(Bio-Medical Curriculum)という医学を1年間で学ぶ社会人向けの講座に通っていました。その時のある講義(確かマイクロマシンの授業だったと思います)の雑談の中で、人間の機械的寿命は84年だという話を先生がされました。その時まず思ったのは、もともと生まれた時に持っていた能力として84歳まで生きるというのがありながら、たとえば60歳で死んでしまうともったいない。でも84歳まで生きることができれば本望だなと思いました。日本人の平均寿命は84歳近くになってきているので、そういう意味では結構いい段階まで来ているんだなぁというのが最初思ったことです。

その次に閃いたのが、84を3で割ると28になるということです。84を4で割ると割り切れるというのは、ぱっと見イメージできますが、3で割って割り切れるというのは何か面白いなと感じました。経験上、こういう関係のない閃きがあると、「これは何か面白い発見につながるのでは」と思うようにしています。そこで考えたのは、ひょっとして28年というサイクルには何か意味があるんじゃないかということです。

そこでまず自分の経験を振り返ってみました。28歳になった時、それは1958年7月生まれの私にとっては、1986年7月と言うことになります。私は1986年4月からJTのニューヨーク事務所の研修生として初めてアメリカに来ていました。4月だと区切りとして分かりやすいですが、7月が区切りというのはなんだろうと考えました。思い返してみると、アメリカに住み始めて3カ月経った所で、大体海外生活にも慣れてきたところでした。新入社員で入社以来、まず現場(工場)を経験し、次に本社を経験し、さらに海外に慣れたところでしたので、仕事をする環境を一通り学んだ段階でした。いわば、そこで入社後の研修期間が終わったとも言えます。実際に28歳になった以降、自分で考えた新しいことをどんどんやるようになっていきました。今から振り返るとフェイズが明らかに変わったタイミングでした。

次に、56歳になった2014年7月を振り返ってみました。私がR&D責任者に就任したのは2012年6月末でしたので、責任者就任後まる2年経ち、就任以来取組んできたR&Dの組織をもっと面白くするための仕掛けが軌道に乗ってきたタイミングでした。また私のダイレクトレポートラインの部下は7名いましたが、彼等に仕事を任せられるようになっていました。そのため、そろそろ自分でも直接何か新しいことをやろうと考え、2014年12月に私がリーダーをやる新規プロジェクトを立ち上げました。以降いくつかのプロジェクトを立ち上げ、直接見るようにしました。それまではR&D全体を管轄しており、直接自分でやるプロジェクトはありませんでしたので、そのタイミングでフェーズが変わったことになります。

以上、自分の経験と照らし合わせてみたところ、28歳と56歳でフェイズが変わるというのはまんざらなくはないなと思いました。そこで、今までの常識にはない28年ごとに人生のステージが変わるという考え方の妥当性を検証してみようと考えました。これが、ライフステージ理論を考え始めたキッカケです。

なお、その後しばらしてから、何気なく10000日は何年だろうと、365で割ってみると27.4年、切り上げると28年になることに気が付きました。こういう偶然の一致があったので、28年サイクルは結構いけるのではと思うようになりました。(単純ですね。笑)

現在は更に、大きな28年サイクルの中に7年毎の小さなサイクルがあると考えています。つまり、28歳からのセカンド・ステージには、35歳、42歳、49歳の節目があるという考え方です。これも、自分の経験上結構当たっているのではと思っています。